大和歌曲プロジェクトについて

『日本の古典を、歌曲で次世代につなぐプロジェクト』です。

『日本の古典を、歌曲で次世代につなぐプロジェクト』です。
IT化が急速に進み、便利な世の中になる一方、古典をゆっくり味わう機会は少なくなっています。国語離れもささやかれる現代にあって、日本の古典にもっと興味をもってもらえるように、また、もっと楽しんでもらえるように、古典にわかりやすい現代語の歌詞と音楽をつけて歌曲の形にして、たくさんの人に届くよう発信しています。

具体的には、日本最古の和歌集『万葉集』を題材に、超絶技巧を使う美しい独唱歌曲を制作。その曲を歌いやすい歌唱音域に音をおさめるよう編曲し、二部合唱曲も制作しています。そのほか、各声部にあわせて柔軟に編曲し、原曲原調とはまた異なった趣の曲に展開しています。編曲によってはメロディが若干異なりますが、曲の基調となる要素はしっかり土台として構築していますので、私の表現しようとする内容を確実に表現しています。

万葉集の和歌には解釈が大きく分かれる歌もあります。歌詞をつくる際、どれかひとつの解釈を選ばなければならず、その解釈が曲調に大きく影響を与えます。私が選んだ解釈が通説と異なる場合があるかもしれませんが、やはり当時の現場を現在の我々が見ることはできない以上、多様な解釈もまたロマンの一要素だと考えています。

作曲に関しては、日本古来の民族音階を意識しつつも、現在の私たちが慣れ親しんでいる世界中の音楽も要素として取り入れ、聞き取りやすく、覚えやすいメロディづくりを重視して作曲しています。
演奏楽器に、ピアノ、オーケストラ楽器、和楽器のほか、中国のドラなども使用しています。和楽器だけで構成してしまうと、現代新曲ではなく、奈良時代の歴史的再現曲になります。それはそれで価値のあることですが、現代の人々も演奏できるように、楽器は現在広く普及しているものを中心に使用して、この大和歌曲を作曲しています。

万葉集は、約1300年前につくられた、日本最古の和歌集です。当時は、「言葉や音は、現実をつくる力がある言霊(ことだま)、音霊(おとだま)である」と信じられていました。言葉にして祈れば、それは現実になる、あるいは、もうすでに現実である、という世界観でした。そのため、万葉集の和歌には、大切な人の無事や、国の豊かな未来を祈る歌がたくさんあります。私の大和歌曲『万葉集』が、奈良時代の人々の信じた言霊、音霊を体現できることを願いつつ、一曲一曲作っています。

橋詰智博作詞作曲 大和歌曲「万葉集」 ああなたはもっと日本をすきになる

橋詰智博作詞作曲
大和歌曲「万葉集」
ああなたはもっと日本をすきになる

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