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日本語オペラ 『かぐや姫』
『かぐや姫』は平安時代の初めごろ、「竹取物語」という名で書かれた、現存する日本最古の物語といわれています。興味深いのは、原本がなく、いつ誰が書いたのかさえ定かではないものの、写本すらないまま数百年にわたって口頭で語りつぎ、読みつがれてきたところです。これほど「かぐや姫」が愛されてきたのは、物語の内容がそれぞれの時代の人々の共感を得てきたからでしょう。個人的には、かぐや姫が月の都に戻るとき、おじいさんとおばあさんと過ごした短いながらも幸せだった日々を思い出して涙する場面が、とくに感動的です。私のオペラでは『いつまでも一緒にいたかった』という、オペラのサブタイトルに反映し、かぐや姫が満月の日を待ちながら涙する感情の高まりを、アリア(独唱曲)で歌い上げます。
たとえこの身が 月のものでも
人の世で結んだ この愛に泣く
日本語オペラ 『かぐや姫』より 「憂い」
大切な家族との突然の別れは、いつの時代でも共感を呼びます。
おじいさんとおばあさんといっしょに過ごした日々が幸せであったからこそ、別れの日がいっそう辛くなるのです。
かぐや姫のオペラ前半では、その3人の楽しい日々も描いています。
「かぐや姫」全曲 登場人物
第1幕 1 かぐや姫序曲 かぐや姫 ソプラノ
2 出会い 天帝 バリトン
3 姫のために おじいさん テノール
4 ざっくざく おばあさん メゾソプラノ
第2幕 5 三人男の噂はなし 車持の皇子 テノール
6 蓬莱の玉の枝 右大臣 テノール
7 わたしは幸せ 大納言 バス
8 月の都の王
9 憂い
第3幕10 迎え討つ者
11 人の子
12 わたしはあなたの娘
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